✅ よくある後悔:「引き渡しって、サインして鍵もらうだけじゃないの?」
不動産の現場でよく聞く声。
「実際に住み始めてから不具合に気づいたけど、すでに引き渡しが終わってて直してもらえなかった…」
「雨の日に窓枠から水がしみてきて初めて“施工ミス”だったと気づいた…」
こうした“引き渡し後の後悔”は、事前にチェックしていれば防げたケースも多いんです。
この記事では、新築住宅の**「引き渡し時」にチェックすべきポイントを完全リスト化**して、FP×宅建士の立場から解説します。
🧾【引き渡し当日の流れ】ざっくり解説
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残代金の支払い
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所有権移転登記の申請
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建物・設備の最終確認(立会い)
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鍵の引き渡し
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書類一式の受領(保証書、取扱説明書など)
👉 引き渡し当日には、「現地確認」「書類確認」「設備チェック」の3つがメイン作業になります。
🏠【引き渡しチェックリスト】保存版チェック項目(50項目)
h2:1. 建物の外まわり・外構編
チェックポイント | 補足 |
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外壁・塗装に汚れや傷がないか | 手で触れると塗料が付着するのは未乾燥の可能性 |
基礎にクラック(ひび割れ)がないか | ヘアクラックか構造上問題かは施工会社へ確認 |
雨樋・屋根の接続が外れていないか | 強風の影響で施工ミスが起きやすい |
外構(フェンス・ブロック・門柱)の仕上がり | 高さ・位置ズレ・傾きなど |
水道メーター・排水桝の位置と状態 | フタがずれていたり埋まっていないか |
敷地境界の明示 | 境界杭の有無を目視確認(将来トラブル防止) |
h2:2. 室内全体・構造編
チェックポイント | 補足 |
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壁紙のめくれ・汚れ・気泡 | クロスの浮き・破れは即日確認が鉄則 |
床に傷・凹み・隙間がないか | ワックス施工後は光の加減で見落としがち |
建具(ドア・引き戸)の開閉具合 | 勝手に閉まる・開かないなどは調整可能 |
天井にシミや雨染みがないか | 雨漏りや結露の可能性も |
換気口やダクトの接続状態 | フィルター・カバーの取り付け忘れ注意 |
階段の手すり・段差の安全性 | ガタつき・ぐらつきは意外と多い |
h2:3. 水回り・設備編
チェックポイント | 補足 |
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水道(全蛇口)の水圧と漏れ | キッチン・浴室・洗面・トイレすべて開閉 |
トイレの水流・音・臭い | 封水切れ・下水臭が出るケースも |
給湯器の動作・湯温調整 | お湯になるまでの時間・音も確認 |
食洗機・換気扇・IHなどの電源 | 各設備が正常に稼働するか |
浴室乾燥機・24時間換気システム | 電源・風量・フィルター汚れまで |
洗濯機の防水パンと排水の流れ | 水漏れ・つまりなどないか実際に流す |
h2:4. 電気・照明・コンセント編
チェックポイント | 補足 |
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照明の点灯(全箇所) | 点灯・消灯・タイマー等 |
コンセントの位置と数 | 図面と照合。生活導線とズレてないか |
ブレーカー・分電盤の動作確認 | ラベルの表示・非常用スイッチの操作性 |
インターホン・テレビアンテナ端子 | 映像・音声の確認・ノイズ |
太陽光パネルの表示モニター動作 | 発電確認・設定画面に不具合がないか |
h2:5. 書類・保証・鍵類の確認編
チェックポイント | 補足 |
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各種保証書の受領(建物・設備) | メーカー保証/住宅瑕疵保険など |
建築確認済証・検査済証 | 特に検査済証が未発行だと将来売却困難になる場合も |
設備の取扱説明書の有無 | 一式揃っているか確認(無ければ再発行依頼) |
鍵の本数(玄関・勝手口・ポスト) | 引渡し後の追加は有料になることも |
保証書と保証期間の内容 | 引渡し日が起算日になっているかを確認 |
🧰 h2:引き渡し時に持参すると便利な「持ち物リスト」
必須アイテム | 用途 |
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スマホ or デジカメ | 写真記録(傷・破損など)用 |
メモ帳・チェックリスト | 気づいた点の記録と共有 |
軍手・スリッパ | 外構・屋根まわりも見る場合 |
タオル・水 | 水回りチェックで濡れた場合用 |
テスト用器具(電球・スマホ充電器) | 照明・コンセントの通電確認用 |
🧠 h2:引き渡し後に「気づいたミス」はどうすればいい?
原則として、軽微な施工不良・設備不良には「アフター保証」や「住宅瑕疵担保責任保険」が適用されます。
ただし、注意点がひとつ。
✅「引き渡し時に確認しておけば無償で対応できたのに、後から気づいて“有償対応”になってしまう」パターンが実際に多い。
👉 気になる箇所は遠慮せず、当日その場で施工会社に伝えること!
💬 こうへいから一言(FP×不動産の実務経験より)
「実際にあった話ですが、“点検してたらコンセントが1個足りない”というのが後から発覚して、追加工事費がかかってしまった方がいました。
でも、本当は引き渡し時に一緒に図面と照らせばすぐに気づけたんです。
時間がかかっても、“その日の1時間”で将来のストレスをかなり減らせます。
新築だからこそ“初期不良がゼロではない”という意識が大事です。」
ブログ監修:日比幸平
保有資格:宅地建物取引士・ファイナンシャルプランニング技能士2級 他