2026年(令和8年)は、家づくりの「国の支援」がガラッと揃い直す年です。新築ならみらいエコ住宅2026で最大125万円、リフォームなら窓(断熱)+給湯器の組み合わせで、体感も光熱費も現金メリットも出しやすい。しかも、住宅ローン控除は2030年まで延長が公表されています。
ただし注意点はシンプルで、「制度は取った人が勝ち」ではなく、期限より先に“予算上限”で終わることが多い、という現実です。先に全体像を掴んで、最短ルートで取りに行きましょう。 国土交通省+2環境省+2
【新築編】2026年補助金リスト(みらいエコ住宅2026)
まず新築の軸はこれです。性能が高いほど補助が厚く、特に狙い目がGX志向型住宅です(後述)。 国土交通省+1
■ 新築の補助額(概要)
| 区分 | 補助額(通常) | 寒冷地等(1〜4地域) | 対象世帯 | ざっくり要点 |
|---|---|---|---|---|
| GX志向型住宅 | 110万円/戸 | 125万円/戸 | すべての世帯 | 高い省エネ性能を狙う本命枠 |
| 長期優良住宅 | 75万円/戸 | 80万円/戸 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 | “長く住める認定住宅”で税制も相性◎ |
| ZEH水準住宅 | 35万円/戸 | 40万円/戸 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 | コスパ重視の現実ライン |
※「寒冷地等」の加算は主に北海道・東北などが中心で、富士・富士宮は通常枠で考えるのが基本です(ただし別の加算や自治体上乗せの可能性は後述)。 国土交通省+1
GX志向型住宅が“いちばん狙い目”な理由(初心者向けに噛み砕く)
「GX」は Green Transformation の略で、超ざっくり言うと**“家のエネルギー消費をかなり減らす設計に寄せる”**方向性です。
ここで大事なのは思想ではなく現実で、GX志向型は 対象世帯が“全世帯”。つまり「子育て・若者夫婦」に当てはまらない世帯でも、性能設計で勝負できるのが強い。 国土交通省
現場で多い誤解はこれです。
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「ZEHにしないと損?」→ 2026は、**“どの性能帯で何を狙うか”**の設計ゲームです。
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「補助金=工務店が勝手にやってくれる?」→ 申請の段取りを先に押さえた人が勝ちです(後で揉めがち)。
【リフォーム・設備編】後悔しない選び方(窓リノベ×給湯のセット戦略)
「家を建てるか迷ってる」「中古+リノベも候補」なら、2026は窓と給湯を“セットで考える”だけで勝ちやすいです。理由は、体感(寒暖差)と光熱費(ランニング)が同時に改善しやすいから。
1)先進的窓リノベ2026(断熱窓)
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上限:100万円(高断熱窓への改修を定額補助)
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申請受付開始:2026年3月下旬予定
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申請期限:遅くとも2026年12月末まで(予算上限まで) 環境省+1
富士・富士宮は「冬の底冷え+夏の蒸し暑さ」が地味に効きます。窓を変えると、エアコンの効きが露骨に変わるので、満足度が高い施策になりやすいです。
2)給湯省エネ2026(エコキュート等)
給湯は“壊れてから交換”が多いですが、補助を使うなら「壊れる前提」で前倒しが合理的です。
| 対象機器 | 基本補助 | 加算補助(性能要件) | 上限台数 |
|---|---|---|---|
| ヒートポンプ給湯機(いわゆるエコキュート) | 7万円/台 | 10万円/台 | 戸建:2台まで |
| ハイブリッド給湯機 | 10万円/台 | 12万円/台 | 戸建:2台まで |
| 家庭用燃料電池(エネファーム) | 17万円/台 | ― | 戸建:2台まで |
※蓄熱暖房機や電気温水器の撤去で加算(4万円/台、2万円/台)もあります。 エネチェンジ
セット活用の考え方(失敗しない順番)
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体感(断熱)=窓 → まず“効く家”にする
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ランニング(給湯)=給湯器 → 次に“使うエネルギー”を減らす
この順番だと「給湯を変えたのに家が寒い(暑い)」みたいな不満が減ります。
【税制編】知らなきゃ損する節税の極意(ローン控除+贈与)
1)住宅ローン控除:2030年まで延長(公表ベース)
国交省の公表資料では、2026年1月1日〜2030年12月31日に入居した場合、住宅ローン減税の適用が可能、とされています(細目は今後の法案で確定していく前提)。 国土交通省
ここで思考の落とし穴は「控除=勝手に最大化される」思い込みです。実務では、
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住宅の省エネ性能
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世帯区分(子育て・若者夫婦など)
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床面積要件
が絡み、設計・物件選びの段階で“控除の天井”が変わることがあります。 国土交通省
2)中古住宅:条件次第で“13年”が射程に入る(省エネ性能が鍵)
公表ベースでは、省エネ性能の高い既存住宅について、借入限度額の見直しや、控除期間を10年→13年へ拡充する方向性が示されています。中古派は「安いから」だけでなく、性能で減税を取りに行く発想が大事です。 国土交通省+1
3)贈与税の非課税:最大1,000万円(省エネ等住宅)
親・祖父母など直系尊属からの住宅取得資金の贈与は、一定要件で
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省エネ等住宅:1,000万円
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それ以外:500万円
まで非課税の枠があります(期限は制度に紐づくため、必ず最新要件の確認が必要)。 国税庁+1
ここは現場で揉めやすいポイントなので断言します。
「もらう」より先に「要件を満たす証明(住宅性能証明書等)」と「申告の段取り」を決める。順番を逆にすると、後から取り返せない事故が起きます。 国税庁
プロのアドバイス(静岡・富士/富士宮で注意したいこと)
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補助金は“期限”より“予算上限”が怖い
窓リノベは「遅くとも12月末まで」でも、実際は予算到達で前倒し終了があり得ます。春〜夏で枠が細る想定で動くのが安全です。 環境省 -
富士・富士宮は“性能の体感差”が出やすい
冬の冷え込み(体感)と、夏の湿気・西日対策で、窓・断熱・日射遮蔽の効きが出ます。補助金のために性能を上げるのではなく、生活の不快コストを減らす視点で選ぶと後悔が減ります。 -
自治体の上乗せ補助は“ある前提”で見ない
市町村の上乗せは年度で変わりやすいので、「あったらラッキー」扱いが堅いです。国の制度で勝ち筋を作ってから、上乗せを探す順番が合理的です。
いつまでに何をすればいい?(時間軸チェックリスト)
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今すぐ(1月〜):新築か中古+リノベか、方向性を決める/住宅会社・施工会社に「2026補助金の申請対応」を確認
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3月(目安):窓リノベは事業者登録・申請受付が始まる想定なので、リフォームはここがスタートライン 環境省
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春〜夏:補助枠が動きやすい時期。工事着手・契約のタイミング管理が重要
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年末:窓リノベは遅くとも12月末(ただし予算上限まで) 環境省
まとめ・相談窓口への誘導(CTA)
2026年は、
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新築:みらいエコ住宅2026で最大125万円(性能で勝負)
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リフォーム:窓リノベ×給湯で体感+光熱費+補助を取りにいける
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税制:住宅ローン控除の延長方針+贈与非課税(最大1,000万円)
この3点を“セット”で設計できる年です。 国税庁+3国土交通省+3環境省+3
ただし、制度は複雑で、落とし穴はだいたい「順番」と「書類」と「期限(=予算上限)」です。
かごや不動産(富士・富士宮)では、新築・中古・リフォームのどれが最も得かを、補助金と税制を同じ表で並べて整理しながら一緒に判断できます。まずは「自分の世帯だと、何が最大いくら狙えるか」だけでも確認しておくと、動きが一気に早くなります。
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ブログ監修:日比幸平
保有資格:宅地建物取引士・ファイナンシャルプランニング技能士2級 他
