【はじめに】

マイホームを購入する際、「夫婦でローンを組むかどうか」は大きな検討ポイントです。
その中でもよく話題に出るのが、**“ペアローン”と“住宅ローン控除の関係”**です。

今回は、実際の相談事例を通じて、ペアローンを組んだ場合に住宅ローン控除がどう適用されるのか、わかりやすく解説していきます。

【登場人物】
Eさんご夫妻(共働き夫婦):マイホーム計画中。ローンの組み方で迷っている
私(不動産会社スタッフ):宅建士・FP資格あり

【会話形式:ある日のご相談】

Eさん(夫):「夫婦でペアローンを組むと、控除ってどうなるんですか?」

私:「お二人それぞれが住宅ローン控除を使えるようになりますよ」

Eさん(妻):「えっ、それって単純に控除が“2倍”になるってことですか?」

私:「条件を満たせば、そうです。たとえば夫婦でそれぞれ2,000万円ずつ借りた場合、それぞれが控除を受けられるので、合計で年間最大40万円(各20万円)の控除が受けられます」

Eさん(夫):「でも、別々のローンって面倒だったりしませんか?」

私:「メリット・デメリットはあります。でも“ダブル控除”の魅力は大きいですよ」

 

【住宅ローン控除 × ペアローンのポイント】

控除額:各自のローン残高に応じて、最大年間20万円(合計最大40万円)
控除期間:原則10年(条件付きで13年)
要件:夫婦それぞれが住宅ローンの契約者かつ所有者であること
対象物件:50㎡以上(40㎡以上も条件付きで可)・本人居住用住宅

住宅ローン控除を最大限に活かすならペアローン or 持分調整付き連帯債務が有効です。

【注意点:ペアローンのデメリット】
• 2本分の契約・手数料・保証料がかかる
• どちらか一方に収入がなくなった場合、返済が難しくなる可能性
• 金融機関によってはペアローン非対応のケースあり

【まとめ】

共働き夫婦で住宅を購入するなら、ペアローンは住宅ローン控除の恩恵を最大化できる選択肢のひとつです。
ただし、契約・審査・将来のリスクも含めて、夫婦でしっかり話し合ったうえで検討することが大切です。

私たち不動産会社では、物件選びだけでなく、住宅ローンの組み方・税制の活かし方までトータルでご提案しています。
控除をしっかり受けることで、**数十万円単位の“損しない家づくり”**を一緒に考えていきましょう。

 

ブログ監修:日比幸平

保有資格:宅地建物取引士・ファイナンシャルプランニング技能士2級 他

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